母の認知症の検査に一緒に行って、認知症が発覚してから毎月のように帰省している事は、何度か書いていると思います。
そんな中、高齢の母の様子を度々見に行ってくれている民生委員の方と会う機会もあり、私はその民生委員の方と電話番号の交換をしていました。
民生委員の方も一人暮らしの母を心配してくれていて「何かあったら近所に住んでいるので、いつでも連絡下さい。見に伺いますから」と言って下さっていました。
ある日その民生委員の方から電話がかかってきました。
町内会の行事で、近所の方が母に「何日何時に車で迎えに行くから」と伝えておいたらしいのですが、母を迎えに来てくれると母はその予定をすっかり忘れていたらしいのです…着替えにも時間がかかってしまい、何人かで迎えに来ていた方々をかなり待たしてしまったみたいです・・・
といった内容でした。
最後に「近所の方もご心配されてますが、様子はどうですか?」と言われて、様子と言われても同居しているわけではないし、電話ではそんな大きな変化も感じられないし、としか言いようがありませんでした。
2月は薬も持ちそうだから帰省しなくてもいいかなと思っていましたが、こんな事もありやっぱり様子を見に帰る事にしました。
帰省してすぐに、一番近所で一番ご迷惑をかけているであろうお宅に挨拶しに伺いました。
こちらのお宅は、昔からここに住んでいる方なので私も子供の頃からよく知っている方です。
そんな仲なので、隠すことなく素直に認知症で病院に通っていて薬も飲んでいる事を伝えて、
「これからもご迷惑をおかけすることがあるとは思いますがよろしくお願いします」
と伝えました。
すると、行事で迎えに来てくれたのはこの方の姉だったらしく「姉からも聞いています」とご存知のようでした。
しかし「迷惑ということはありませんよ。確かに物忘れは多くなってきていますが、今のところ楽しく話もしていますし、生活もできているようなので迷惑なんてありませんよ」
と言って下さいました。
続いて「元々しっかりしている方だったので、今回のようなことで心配だねと話していたのですが、病院にも行っている事が分かり安心しました」
でした。
私の実家は中々の田舎で、だからかは分かりませんがとても親切な方が多くて凄く良かったと思いましたね。
帰り際に
「私も出来るだけ気にかけておきますね」
とまで言って下さり、何度も何度もお礼を言って帰りました。